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10年前。神崎 界人(かんざき かいと)は両親と共にテロに巻き込まれて重傷を負うが、
彼の父と母は最期の力を使って彼の命を救い、息絶えた。

「界人、許してくれとは言わない。ただ、最期に一言だけ言わせて欲しい。
・・・ヒトと、そして私たちのもう一人の息子たちの未来を頼む・・・」

それから10年後。
世界中のコンピュータネットワークは全て、簡素な擬似人格を備えたOS「CY-net(サイネット)」に統一されていた。
高等専門学校に進学した界人は、自身が組み上げた自動工場システムの発表のために訪れた会場で、
同級生と共に大規模なロボットの破壊活動に巻き込まれる。
命の危機が迫ったその瞬間、頭の中に声がこだまする。

「封印は今、解かれた・・・。ミッション開始(レディ)!!」


用語解説

CY-net
(サイネット)
神崎信一郎教授(故人)が提唱・開発した、擬似人格OS。
一般家庭からNASAまで、世界中のありとあらゆるネットワークはこのOSに統一されている。
面倒なキーボード操作などを介さなくても、コンピュータには会話のみでの入力が可能になるので、
読み書きが出来ない国にもある程度普及させる事が出来た。
そのため、先進国はもちろんの事、発展途上国などにもこれを応用した工場が多く建設された為、
人類の暮らしはかなり豊かになった。
ただし、それによって環境破壊が進み、人間が更になまけるようになるなど、新たな問題が起きるだろうと問題視する動きもある。

A-C-E-S
(エイセス)
「アンチ・サイバネティクス-クライム・エージェンツ(対電脳犯罪捜査班)」の略。通称エイセス。
半官半民で運営され、電脳犯罪対策の研究および捜査、制圧を行っている組織。
最強の実行部隊であるサイファーたちの存在は極秘条項である。
警察・消防庁・自衛隊と連携しており、それぞれの組織の長(署長クラス以上)には、
「重大な電脳犯罪と認められる際は速やかにエイセスに指揮権を委譲すること」との通達がなされている。
本部は日本海に面した港湾地区にあり、メガフロートの上に建てられている。
地下は大規模な格納庫となっており、超AIロボ達がメンテナンスを受けている。
有事の際は各マシンはリニアエレベータで地上に運び出され、各々の交通手段で出撃する。
(飛行型のマシンは本部横の滑走路に運び出された後、電磁カタパルトで打ち出される)
HB
(ヒューマノイドビルダー)
人の腕を模した2本の作業用アームを装備した重機。
アタッチメントの換装も容易。(手で掴み取る、腕ごと既存の重機のアームと交換するなど)
一応2足歩行も可能だが、速度は遅く、ゆっくり歩いたり、瓦礫を乗り越えたりする程度しか出来ない。
これを応用した人型機動兵器(ヒューマノイドバトラー)が10年前まで各国の軍に装備されていたが、
東京大規模テロにおいてハッキングを受けた武装HBが無差別破壊を行い、壊滅的な被害を出して以来、
軍事利用は国際法で禁じられ、重機としての利用のみが認められている。
MIナンバー
(エムアイナンバー)
メガ・イレギュラーナンバーの略。
破壊活動を行うロボットの中で、プロフェッサー・ムラクモ(登場人物参照)のウィルスにより活動するものは、
MIナンバーに分類され、直ちに破壊・無力化対象となる。
ムラクモのウィルスは、世界各地に無数にある工場のネットに寄生し、これによりシステムが暴走、
その場にあった資材で戦闘ロボットを即席で製造させる性質がある。
またはあらかじめその場にあった兵器のシステムを乗っ取り、ムラクモの手足にしてしまう場合もある。
コーデッドウェポンエイセスの超AIロボに装備された特種兵装。
敵の体内にワクチンプログラムを流し込み、機能停止に陥らせる事ができる。
ただし、ワクチンを流す際は自分のAIのファイヤウォールを一時的に開放する事になるため、
必殺の一撃でなければ、敵にAIを破壊、あるいは乗っ取られる危険がある。
2010東京テロ2010年に東京・お台場で発生した大規模破壊テロ事件。
外部からのハッキングを受けた大量の武装HBが突如としてお台場に出現、
建築物を無差別に破壊するなどして多数の死傷者を出した。
この事件で跡形もなく倒壊したTV局の跡地は「グラウンド・ゼロ・セカンド」と名付けられ、
犠牲者の名を刻んだ慰霊塔と、平和記念公園として利用されている。
阪城市
(さかしろし)
東北地方の日本海沿いにある地方都市。
元々は人口10万人に満たない小さな市であったが、10年前に現市長が就任して以来、
積極的な企業誘致とサイネット環境の整備が行われ、日本随一の電脳都市となった。
その反面、開発を急ぐあまり、自然の風景が次第に失われつつあるという指摘もある。
エイセス本部もここに存在する。


登場人物

神崎 界人
(かんざき かいと)
17歳、男性。高校(高等専門学校)2年生。
7歳の時に両親と共に訪れた東京でテロに巻き込まれ、脳に重篤な損傷を受ける。
しかし、外科医であった母と、脳物理学者であった父・信一郎の手によって、脳にニューロチップ(超AIチップ)を埋め込まれて一命を取り留めた。
実はこのニューロチップには、「サイファー」と名づけられた擬似人格システムのプロトタイプがインプットしてあった。
サイファーは界人と共に成長しつつ、生活面での様々なサポートを(界人に気づかれずに)行ってきたが、 最近になってサイファーの機能ロックが全面的に解除され、緊急時にはサイファーの人格が肉体を支配するようになった。
(サイファーに変化しても、界人の意識はあり、自分の体を傍観しているような状態になる)
そうなると性格がまるで豹変したようになり、妙な物言いをするようになるので、同級生から電波な奴だと思われるようになってしまったことが最大の悩み。
普段はどことなくとぼけたところがあり、穏やかな性格だが、いざというときの行動力は周囲を驚かせる。
黒髪の散切り頭、フレームレスのメガネが特徴。ただしサイファーに人格が変わっているとメガネが外れる。
趣味は読書、プログラミング、サイクリング。両親が遺した自宅で一人暮らし。
父親の特許料など(とんでもない額)で不自由ない生活を送ってはいるが、その大半はA-C-E-Sの予算に使われている。
菱井 晶
(ひしい あきら)
17歳、女性。界人の同級生にして幼なじみ。男のような性格。一人称は「オレ」。
どこまでもまっすぐで、ウソのつけない性格。自称「校内一作業着の似合う女」。
メカマニアだがプログラミングの類はまるでダメで、テストが近くなると界人に頼っている。しかし修理や解体は得意。
伸ばし放題伸ばした茶髪(腰まで届く)をポニーテールにしてまとめている。
界人とサイファーの関係について知っている唯一の友人。趣味はバイクのチューニングなど。
サイファー起動のきっかけとなった事件の際に現場に居合わせたため、身の安全の為にA-C-E-Sに加入した(させられた)。
A-C-E-Sではメカニック担当として界人たちをサポートする。
家は自動車・バイクのチューニングショップだが、父親はレーシングチームにメカニックとして参加しているため、一年の殆どは不在である。
東郷 隆一郎
(とうごう りゅういちろう)
50歳、男性。A-C-E-S総司令にして実行部隊の指揮官。通称「チーフ」。
仕事着として作業用のツナギを着用しているため、見た目は工事現場の親方。
幼い頃にロボットアニメの影響を受けている為、芝居がかったセリフや熱血なセリフで指示を出す。
サイファー以外のロボットの名付け親だったりもする。
柔道の有段者で、必殺技は「必殺・富士山落とし(詳細不明)」。
元々は陸上自衛隊に所属し、海外の紛争地帯で平和維持活動を指揮していたが、A-C-E-S発足時にその経歴を買われて司令に任命された。
楊 梁飛
(ヤン・リャンフェイ)
中国人。30歳、男性。エイセス研究班の主任。
日本に留学中、神崎信一郎教授のもとで学んでいた。AIプログラムの腕を買われて入所。 日本語は完璧だが食が偏っており、何でも中国風にアレンジして食べるクセがある。
エイセス一の知識を誇る。趣味は料理とメカデザイン。
雨村エイミ
(あまむらえいみ)
アメリカ系日系人。23歳、女性。エイセス実行部隊のオペレータ。
幼い頃にロボット犯罪で兄を失っており、そのことがきっかけでエイセス入所を志した。
大学で心理学を専攻していた経験から、サイファーたちのメンタルチェック担当も兼任している。
おっとりした外見からは想像できないほどの酒豪で、酔っ払った時の戦闘能力はチーフを上回るらしい。
山本勇
(やまもといさむ)
陸上自衛隊のトップである「陸上幕僚長」を務める。 東郷の元上官。
A-C-E-Sの活動にも深く理解を示しており、自衛隊への超AIロボットの配備を具申するなどしているが、反対派や、それを政治的パフォーマンスに使おうとする政治家に悩まされている。
川崎秀一
(かわさきしゅういち)
警視総監。A-C-E-Sの活動を若干面白く思わない部分があるが、それは警察の体質や装備についての不満にも起因している。
警察を改善しようと様々な具申をしているが、国に認められないことにストレスを感じている。
ダグラス・シャープ
アメリカ空軍大佐。在日米空軍の戦術戦闘空軍団を統括する。
戦闘機パイロットとして若い時から空を飛んできた事を誇りとしており、現在は後進の育成に力を注ぐ傍ら、
対電脳・ロボットテロ対策のアドバイザーも兼任している。
柔軟な発想の持ち主であり、現場の判断こそ第一と考えているため、部下の信頼も厚い。
同じく空軍に在籍する娘が一人いるが、彼はこれを快く思っていないようだ。


登場メカニック

サイファー
スペリングは「Cipher」。数字のゼロを意味する名前。
全ての超AIロボットの出発点という意味も兼ねている。
界人の脳内の情報を学習しながら、約10年かけて独立した人格となった。
界人と人命を第一に守るよう命じられている為、緊急時には界人の肉体を完全に支配し、
肉体のスペックを100%開放する。
界人とは脳内で「念話」をするようにして会話する事が出来る。
ロボットとなるときは専用設計されたボディ(車に変形。ベース車は白いホンダ・NSXタイプR。固定ライトに変更後のモデル)に意識を移行して戦う。
ちなみにエンジンは無く、動力はインホイール・モーターに変更されている為、ガソリンは必要ない。
固定武装として二本のナイフ「フリップダガー」を使用する。
一人称は「私」。リーダー格らしく冷静、かつ生真面目。ただし若干朴念仁にみられるときがある。
「ミッション了解・・・行くぞ界人!!」
ドレッドサイファー
サイファーが支援メカである「ジェネラルサテライト(人工衛星)」、「メガディスカバリー(スペースシャトル)」と合体、さらに界人と「電脳結合」した形態。
合体には「サイバネティック・コネクテッド」のコールサインが必要であり、さらに界人とサイファーの脳波がシンクロしないと合体できない。
ジェネラルサテライトが上半身(肩・胸)、サイファーは頭部とコクピットブロック、メガディスカバリーがバックパックとウイング、両腕、腰、両足を構成する形で合体する。
界人は胸部のコクピット内に収納されるが、対Gアブソーバーで全身をガチガチに固められ、酸素マスクや脳波検知器などの生命維持システムを装着される(脳内に莫大な情報を叩き込んで身体機能調整・火器管制などを行うために、生命維持に支障が生じたり、過度のフィードバックによるショック死の恐れがあるため)。
さらに身体感覚は殆ど全てドレッドサイファーに回され、界人は主としてセンサーの情報処理と管制を担当する。
(界人の生命維持に危険が生じた場合、サイファーの判断で脳神経接続をカットできるが、センサー感度が低下するために戦闘力が落ちる)

<<メガディスカバリー>>
戦闘用スペースシャトル。
補助ロケットブースターや固体燃料タンク無しで、単機で大気圏を突破する能力を持つ。
元は宇宙空間を通過する弾道ミサイルや隕石等を迎撃するための軍用シャトルであったが、
計画が頓挫した所でA-C-E-Sがプランごと買取り、大幅な改造を加えて実用化した。
緊急時にはジェネラルサテライトをカーゴベイに搭載して現場に向かう。
整備は地上基地・国際宇宙ステーション両方で行うことが出来るが、
待機時は国際宇宙ステーションに固定されている。

<<ジェネラルサテライト>>
通常時は偵察衛星として衛星軌道上で監視任務を行っているが、
緊急時にはメガディスカバリーに搭載されて現場へと搬送され、ドレッドサイファーのパーツとなる。
整備等は国際宇宙ステーションで行われ、偵察データは世界中の警察組織やA-C-E-Sの支部に提供される。

<<武装>>
レーザーライフル「コズミックバスター」
敵の光学兵器や自分のレーザーを反射させる「リフレクティングミラー」
肩部ソーラーパネルからの熱線照射「プロミネンスノヴァ」
掌からの電撃放射「プラズマグラップ」
近接戦用双剣「コーデッドセイバー」

<<オプション武装>>
ジェネラルサテライト・静止軌道砲撃モード
合体前のみ使える攻撃方法。宇宙空間で待機しているジェネラルサテライトを砲撃形態に変形させ、サイファーから送られる座標データを元にレーザー砲撃を行う。
ただし、これを行った場合は「コズミックバスター」「プロミネンスノヴァ」が使用不能となる。

<<必殺技>>
コーデッドセイバーの一撃目、横薙ぎで敵装甲を斬り、斬り口から流したワクチンプログラムで敵の機能を止める。
その状態から跳躍、止めにX字に切り裂いてバラバラにする「ジャッジメント・ゼロ」。 これでとどめを刺されると、敵はビル爆破のようにその場で崩れ落ち、爆発による被害が周りに及ばない。



ランサーズ
ソニックランサー、ウィンドランサー、ウェイブランサーの3機から成るチーム。
「槍騎兵」の名の通り、敵に先制攻撃をかけ、戦場において優位を掴むことを目的としている。
そのため、どのような戦場にもすぐに駆けつけられるよう、陸・海・空それぞれのマシンで構成される。
3機は元々救助ヘリ・新幹線・客船の擬似人格OSであったが、長年人間と接していくうちに意思を持つようになり(ヤンいわく、突然変異に似たバグであるらしい)、サイファーの予備ボディとして製作されていた機体に入り込み、ランサーズとなった。


ソニックランサー
ランサーズの1番機。F−15戦闘機から変形する。
いかなる時もユーモアを忘れないが、若干いたずら好きの気があり、ナンパまでこなす。
着陸時に管制塔をかすめて管制官をビビらせるなど日常茶飯事。スリルを楽しむような性格。
妙にアメリカナイズされたセリフやジョークが特徴。一人称は「俺」。
二丁拳銃「フェニックスマグナム44(本人命名)」の使い手。
「俺の空戦テクでメロメロに酔わせてやるぜ、ベイビー!」
ウィンドランサー
2番機。試験用新幹線車両「ファステック360」から変形する。
子供っぽい性格で、面倒くさそうな指令には若干文句を言うこともある。
また、後先考えずに行動することが多いが、結局はそれが良い結果を生むことが多い。
一人称は「ボク」。
連結器の先端を拳に装着し、メリケンサック「マッハナックル」として使用する。
「ちぇっ、しょうがないなァ・・・ま、やるだけはやらないとね」
ウェイブランサー
3番機。小型潜水艦から変形する。
チームの中では最も計算高く、綿密な作戦とそれに基づく行動こそが大切であると信じている。
そのために他の2人と衝突することもあるが、戦いの中で個人技の大切さも知っていく事になる。
一人称は「私」。
携帯式ミサイルランチャー「シュツルムサブロック」を使用する。
「私の計算が正しければ・・・そう、君の取るべき道は一つしかない」
イクスランサー
ランサーズの3機が合体した姿。性格は熱血漢。
陸・海・空あらゆる戦場に対応できる。
ソニックランサーが頭部・胸・翼・バックパック、ウィンドランサーが両腕と両肩、
ウェイブランサーが腰と両足を形成する形で合体する。
ドレッドサイファーとは対照的に、実弾武器や接近戦を主とした武装が多い。
<<武装>>
魚雷と空対空・空対地ミサイルの一斉放射「エクスプロージョン・ウォール」
背中の翼を巨大ブーメランとして投げつける「スパイラルザンバー」
腕を新幹線の形に戻して射出するロケットパンチ「バーニングライナー」
機雷を手榴弾代わりに直接投げつける「バーストボール」
他、各種格闘技を会得。
必殺武器(大型の槍)「コーデッドランス」
<<必殺技>>
コーデッドランスにエネルギーをチャージし、極超音速で突き出す「ブラスティングシュート」。
これを受けた敵はその場で粉々に、爆発することなく砕け散る。

一人称は「俺」。
「貴様の悪しき心、この俺が穿つ!」



ゲイザース
ランドゲイザー、ナイトゲイザー、クラウドゲイザーの3機から成るチーム。
全員が全員黒やグレーを基調としたカラーリング。
敵のデータ解析、電子戦および警戒・偵察・奇襲・かく乱を主な任務とする。
元々は3機別々に自衛隊・警察・在日米軍に配備される予定だったが、紆余曲折を経てA-C-E-Sに配備された。


ランドゲイザー
ゲイザースの1番機。大型レーダー車から変形する。
寡黙で常に動じず、一撃必殺のチャンスをじっと待つ、一流の狙撃手のような性格。
敵の電子装備に対してジャミングをかけ、情報に誤りを生じさせたりすることが得意。
あまり喋ることが無いが、たまに話す一言は重みがある。一人称は「自分」。
背中のレーダー付きアームを変形させたスナイパーライフル「零式試製展開狙撃砲」の使い手。
「・・・来るか・・・」
ナイトゲイザー
ゲイザースの2番機。パトカー(三菱GTO)から変形。
少しキザで自信家な面があるが、捜査能力は高く評価されている。
パトライトを収納し、ボディの色を自在に変える能力を持つ。
一人称は「俺」。
固定武装は特に持たないが、卓越した体術、そして音波を用いた戦闘を得意とする。
「俺がわざわざ出張るほどの事件でもなさそうだがな・・・まあいい、行くか」
クラウドゲイザー
ゲイザースの3番機。ステルス爆撃機(B−2)から変形。
普段はボケーっとしているが、一度敵を発見すると人が変わったように冷静沈着になる。
短時間だが透明化する能力を持ち、この間は姿も音も熱も感知出来なくなる。
一人称は「俺」。
ナイトゲイザー同様固定武装は無いが、電子戦・偵察・データ解析など、頭脳戦を担当する。
「あ〜あ、暇だねぇ・・・」
ファントムゲイザー
ゲイザースが3機合体した姿。冷静、かつ寡黙な性格。
人形形態のランドゲイザーにナイトゲイザーとシャドーゲイザーがアーマー・ウイングとなって装着される。
かく乱戦法や電子戦を得意とする。
短時間の透明化の他、電磁波・音波による攻撃を得意とする。
空戦は一応可能となっているが、フル装備状態では短時間しか滞空できない為、
本格的な空戦を行うには手持ち武装やミサイルの類を全て投棄する必要がある
(つまり、空中では格闘戦しかできない)。
一人称は「我」。
<<武装>>
超高周波による攻撃「ハウリングブラスト」
超高密度のマイクロ波照射による熱攻撃「ヒートシェイカー」
狙撃用ビームライフル「インビジブルシューター」
背部超高機動マイクロミサイルユニット
他、チャフ、フレア、デコイなど妨害ユニットを多数装備。
<<必殺技>>
急速な分離・合体によるかく乱の後、格闘攻撃の連打を行う「零式影乱舞」。
最終的に敵のコア部分を貫手で貫く「コーデッドブレイク」を極め、ワクチンプログラムを流しこむ。
これでとどめを刺された場合、敵は原形を止めたままその場で機能停止する。

「お見せしよう、我が影の極意・・・」


敵役メカニック・人物

プロフェッサー・ムラクモ 元は神崎教授と共にAI研究に携わっていたが、見解の違いから袂を分かつ。
(神崎教授は「共存・人命優先型」、ムラクモは「支配・自己防衛優先型」のAIをそれぞれ提案していた)
後に危険な実験を行った為に学会を追われて野に下り、独自に研究を進めた。
10年前にテロを起こし、界人に重傷を負わせた張本人。
世界中の工場にウィルスを流し、そこから作り出される兵器を操って破壊活動を行う。
基本的に彼の作るメカには超高性能な爆薬が仕掛けてあり、破壊と同時に作動するようになっている。
そのため、「コーデッドウェポン」でウィルスを無効化し、
自爆システムを無効化してからでなければ倒せない。
(高エネルギーのビームなどで対象を消滅させる案もあったが、エネルギーや周辺被害の問題があり却下された)
オメガ
ムラクモと共に行動する超AIロボ。紫の日産スカイラインGT-R(R34型)から変形する。
ムラクモが作り上げた大型戦闘機「ブラストバイパー」と合体する事で、
「エグザイズ(XYZ)オメガ」へとパワーアップする。
冷徹な性格で、破壊活動に躊躇はしないが、無関係な女子供を発見すると逃げるよう警告するなど、
どことなく騎士道精神のようなものが見受けられる。
どうやら大きな理想を胸に秘めており、そのためにムラクモと行動しているようだ。
一人称は「俺」。
「サイファー! 何故貴様は俺の邪魔をする!!」